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酉年はタンチョウから・・・

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何をおしゃべりしているのか、その中に混じってピーピーというヒナの声も聞こえます。
穏やかにつぶやきながら餌を啄ばむそんな風景が広がっていました。
今回は鶴居伊藤タンチョウサンクチュアリから。
歩きながら餌を食べ、お互いに近づき過ぎると大きな声をあげています。
あちこちから3羽くらいの丹頂が戻ってくるのですが、そのランディングは優雅です。まるでヘリコプターが着地するみたい。
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このタンチョウ、これから変化の年を迎えます。新しいチャレンジをしなければならないのです。
給餌を徐々に減らしていくことになりました。
それは、逆に考えると、本来タンチョウが生活する環境に戻ってきているということなのだとか。
一時は絶滅の危機にあったタンチョウ、自分たちで繁殖するだけの数を増やすところまでレスキューしようと一生懸命人間が給餌などを行ってきました。
ついに1000羽を超える数になりました。これで自然の状態で繁殖できる数まで増えたということで、いよいよこれからはタンチョウ自身で餌をとり、住み場所も見つけて、繁殖して・・という段階になってきたということなのです。
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現在人間がやっているのは、タンチョウが自然に餌がとれる、採餌する場所を増やすこと。
今後の流れは2つあり、一つは分布する場所を増やそうと広げようという流れ。
もう一つは餌をとる場所を給餌場だけではなく、自然採餌の場所を増やそうという、餌環境を変えていこうという流れ。さらに営巣する場所を増やそうとしているそうです。
新庄氏は、給餌を始めた農家の方々の話を聞いた時に、あるおじいさんが話していた事を思い出すと・・・
「昔はタンチョウが餌をとる場所がたくさんあったんだって、湿原の周りに。そこをみんな農地にしちゃったから、その罪滅ぼしで給餌を始めたんだって言っていたんだよね」
本来彼らが餌をとる場所がなくなったということ。なくしてしまったという事を私達は考えなければならないのです。だから、その場所を作ってあげなければならない。でも作ってあげるといっても自然に作る訳ではない。私達が作る訳なので、自然の中でうまれてくる状態になるまでは維持しなければならないのです。
今あるものは大切にしましょう。
失ったものは取り戻しましょう。
しかしそれは自然になじむまで、再生したものが自然の生態系になじむまでは
管理していかなければならない。維持していかなければならない。そこまでが我々の役目だと思うと新庄氏はおっしゃっていました。
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