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釧路湿原の偉人シリーズ1:田中瑞穂氏

田中先生.jpg釧路湿原の名付け親。
今の北海道教育大学釧路校に長野県から赴任。
田中氏は尾瀬ヶ原を中心に植物の研究をなさっていました。当時今の釧白工業団地がものすごい湿原地帯だったそう。初めて釧路に列車でいらして、そこを通った時にカンゾウの群落を発見。ワタスゲも広がっていました。当時の写真がスライドで残っているそうです。
それからまもなく、当時の谷地、今の釧路湿原の調査に出かけました。新富士のところから軌道に乗って温根内に調査に。その時にミズゴケ湿原を尾瀬の湿原と同じだと思ったとか・・・。途中、北斗のところにヤチボウズがものすごい数で広がっていて、これを初めてみた田中氏は感動し、その研究を始めたそうです。そして、釧路湿原における植物群落学的研究という論文を出しました。ヤチボウズ、スゲ類の総主についてという研究をしました。その時に初めて「釧路湿原における」という言葉を使ったのです。当時は根釧原野とかヤチという風に呼ばれていました。大学の論文集で、初めて公に釧路湿原という言葉が使われたのです。
それは・・昭和38年の頃。論文は3年位研究して3月頃発表。同じ年の秋に原田康子氏が紀行雑誌に「阿寒から釧路湿原へ」というタイトルの文章を書きました。
新庄氏との関係は師弟関係。田中氏の研究室で1年間机を並べ、先生の研究を一緒に手伝ったそうです。
学生のやりたいことをやりなさいという先生でした。新庄氏はもともと山登りが大好き。高山植物の研究をしていました。「釧路にいてわざわざ高山植物の研究をするのに山に行くのはおろか。すぐそこにあるよ」と言って連れていって下さったのが春採公園。次には湿原。
田中先生調査中.jpg イソツツジ群落.jpg
上の写真は調査中の田中瑞穂氏とイソツツジ群落
新庄氏の経験では大雪山とか羅臼岳とかに行ってやっと見つかる高山植物のお花畑が釧路湿原のヤチの中に広がっていて、大変びっくりしたそうです。
その後、田中氏は色々な人に釧路湿原を紹介し始めます。でも後半になってからは湿原をどうやって後世に伝えるか、地域の人の財産だよとどう伝えるかを頑張った方と新庄氏。
「田中せんせいはご自身の意見をしっかり持っていらっしゃる方。でもそれを一番最初に出さない先生なんだよね。みんなの意見を聞いてヒントを出してくれる先生だった。僕に対する指導も観察会の時もそう。植物を探す時に友達をつくるのと一緒だよ。と教えてくれたんだ。湿原との付き合いもそうだと・・」
湿原は守るだけではなく、そこから利益があるというヒントを教えてくれた方なのです。
※尚、写真は新庄久志氏からお借りしました。

春の海はコンブだらけ

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久々の海。
そこの斜面にもたくさんのフキノトウが100以上。雌花は見つからず、雄花だけでした。
すべて開ききっていました。
海に向かって左側が桂恋。右側が興津。そんな場所です。
右側の崖が以前はつながっていたそうです。そのはるか遠くには日高も見えます。
この場所から船を下ろしてコンブを採りにいくそう。
茶色くなった消波ブロックがたくさんありました。フノリがたくさんついているそう。
この海岸には2人の男性がいらっしゃいました。おそらくお一人はコンブ狙い?
お一人はフノリをとっていらっしゃるのでは?
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ここの海はとっても綺麗。ハマニンニクの芽が見えました。チューリップの葉みたい。
海藻があがってきています。ツブ貝の貝殻やウニの貝殻も。
ここの砂利は粗めです。崖はこの砂利が固まってできているそう。
「実に釧路らしい砂浜海岸なんだよ。砂が大きい。粒子の粗いでしょ?これが釧路の砂浜海岸。」
春の海はコンブの海。
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と話しをしていたら、帰ろうとする男性がこちらに向かっていらっしゃいました。
やはりフノリをとっていたそう。波が満潮になってきたので終わりとのこと。
本当は1月2月が一番良いそうです。今は実が入って上が伸びて黄色くなってしまうのでダメみたい。
軍手していると短いのでとれないから素手でとるしかないそうです。
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春の海は・・・とっても気持ちが良かったです。

えっ?もうカエル?

フキノトウを探していたら・・・カエルの声が聞こえてきました?
え〜〜〜〜〜〜〜。そうなんです。
エゾアカガエルです。
一体どれくらいいるのでしょう?というくらいの鳴き声です。そ〜っと近づいてみました。
水面下で動いているのがよく見えました。
道路も住宅街もすぐそばのところです。
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卵を産むためだけに今、出てきたのです。
まさかここでこんなにカエルの合唱を聞くことができるなんて。
この後また卵を産んだら冬眠に入るのです。
新庄氏曰く、オスがメスに対してアプローチをしている声とか。
場所は春採湖に流れ込む湧き水のところ、駐車場ができたので池になった場所です。
枯れヨシもたくさん見えます。
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こんな場所でたくさんのエゾアカガエルの声に出会えるなんて。
釧路は自然豊かなんだと・・・あらためて思いました。

フキノトウの雌花探し

ツピツピーと鳥たちが囀り始めました。
今回は春採湖周辺の散策です。
実はフキノトウを探しに出かけました。ところどころまだ雪が残っているのですが。
斜面にたくさんの美味しそうなフキノトウが・・・
このフキノトウには雄花と雌花があるそう。
でもそこには雄花しか見つかりませんでした。そこで雌花を探しに必死に歩き回りました。
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やっぱり見つかりません。「雄花が先に咲くんだね」と新庄氏。
雄花と雌花の見分け方は実に簡単。フキノトウが開くとひとつひとつ小さな花が見えます。
小さな2mmくらいの星型の花、真ん中から雌しべが出ています。
雌花は筆の先みたいな感じ。雌しべが糸のように30本くらいでているそう。
白い小筆の先が集まっているのが雌花です。
「見つけたら1ヶ月くらい見守ってほしいんだよね」
実は雄花は消えちゃうそう。花開いて花粉を飛ばしたら茶色くなって枯れてしまうそう。
姿がなくなるといった感じ。
雌花は受粉すると大きくなって最後まで残っているのです。そうやって子孫を増やすのです。
フキノトウ、実は地面の中でつながっているそうです。雌花がひとつあるとその辺りは全部雌花。
味は・・雄花は苦味が強く、雌花は淡白と言われるそう。先に雄花が出るので、てんぷらにするのはおそらく雄花なのでしょう。
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と話していたらカエルの声が聞こえてきました。