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植物探し・・・

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塘路湖エコミュージアムセンターの遊歩道を歩き、様々な植物を観察。
まずはバイケーソー。これは毒がある植物のひとつ。
春早い頃、ギョウジャニンニクの芽と間違う方がいらっしゃるそう。
昔は水洗トイレではなかったので、これをとってトイレの中にいれたそう。殺虫効果があるのです。
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続いては、皆さんもよくご存知のナナカマド。もうすでに実をつけています。
ナナカマドは桜の仲間。白い花をつけ、現在は緑の実になり、これが秋に赤くなる。
長い間、実で過ごす植物。
鳥も実を食べるそうですが、美味しい旬の時期を知っていて、その頃は一気になくなるそう。
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続いてはヤチダモ。青々した葉の下に枯れたなにかが付いています。
ふさふさした箒みたい。ヤチダモの去年の実がまだ残っていたのです。
ヤチダモの種はプロペラ状になっていて、ねじれた形です。ヤチダモの種が熟すと風に飛ばされる。
回転しながら落ちる。回転するとゆっくり落ちる。その間に遠くへ風で飛ばされる。
できるだけ遠く広い範囲に種を飛ばそうとする彼らの工夫なのですね。
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そして可愛い葉がたくさんついている植物が・・・
イヌエンジュという豆科の植物。葉を広げ始めているところ。
小さな葉の頃は葉に毛が生えて白く見えます。実はサヤエンドウみたいとか。
産毛が生えている小さな葉が大きくなるととれてくるのです。寒さから身を守る工夫なのでしょうか?

危なく素早い動き

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久々にお邪魔した塘路湖エコミュージアムセンター。
あたりですごい勢いで飛んでいるものが・・・ツバメらしいな?とは思いましたが、霧雨の中元気に飛び回っていました。
ショウドウツバメ。スズメくらいの大きさですが、翼がツバメのあの形をしています。
彼らは東南アジアから繁殖のため渡ってくる渡り鳥。
釧路湿原の川岸や土手に小さな穴をあけて、巣を作るそうです。
日本に渡っているツバメの中では最も小さな種類とか。
背中は茶色っぽい色ですが、お腹は白い色です。
近くまでやってきてくるっと身をかえして別の方向に進みます。地上1mにもならないところを飛んだり、
人の近くまでやってきたり。
自由自在に飛び、ほとんど止まることがありません。
飛びながら虫を捕らえるそうです。
このツバメは雨、霧雨、曇っていて湿度のある時の方が出会う確率が高いそう。
どこからか現れて、いつのまにかいなくなっている。まるで忍者みたい。
写真には3羽のショウドウツバメが写っているのですが、わかりますか?
そして、下の写真は佐藤光則氏が撮影したショウドウツバメです。
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保護区って何?

野鳥の会では根室、厚岸、別海、釧路湿原も含め、約2600ha位のタンチョウの保護区を持っているそうです。
タンチョウサンクチュアリ今年で29年目。開設の年の1987年に当時タンチョウの営巣地は100箇所くらいでした。そのうち半分位は国立公園とか鳥獣保護区になっていて、残りの半分くらいは私有地で、なんの法律の保護の網もかかっていませんでした。いつ埋め立てられてゴルフ場になったり、リゾート開発されたりしてもおかしくない状況にあったのです。そんな過去があり、根室の方に寄付していただいたり、タンチョウの営巣地を購入してきました。
今は22箇所の保護区で25つがいのタンチョウがそこで繁殖をしているそうです。
購入する時には研究者の方の航空調査をもとにタンチョウの営巣状態を確認しています。
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2015年共同調査を行い、タンチョウの繁殖状況を確認しました。
巣を空から見つけるのは大変なこと。空から小さな白い点を見つけて、近づくと、タンチョウが一羽だったり卵を抱えていたりするそうですが、中には発泡スチロールだったり、ゴミ袋だったりすることも。
相当目が疲れるらしい。双眼鏡を見ているのでだいたい飛行機酔いしてしまうと原田氏。
巣によっては池の中に島のようになっているヨシで巣を作っているのもあれば
ハンノキ林の中に巣を作っていたりというのもあったそうです。
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上の写真は、厚岸、別寒辺牛、春国岱の写真です。
この調査からわかったことは、年によって巣の場所は毎年かえているということ。さらに環境も色々使っていてたくましいなと思う一方、やりくりをして色々な所を使っているということがわかったそう。
根室の方は春国岱や風蓮湖の周りは少しずつ沈降しているそうです。場所によっては巣をつくるところが極端に狭まっている場所もあるそう。大きな地形の変化なので見守るしかないかな・・・と原田氏はおっしゃっていました。
「保護区の調査は今後も続けたいのですが費用もかかるので、10年に1回くらいかな?でも、場所によってはドローンの活用も考えてみたいですね。保護区ごとの保全の考え方を整理して今後に活用していきたいと思っています。」
※尚、写真は原田修氏からお借りしました。

自然採食地のこと

自然採食地とは、冬に給餌以外でタンチョウが自然の餌をとって食べることのできる場所という意味。
一時は絶滅寸前までになったタンチョウは長年の給餌や保護活動により1500羽くらいに回復。
一方で給餌場周辺への集中による人との軋轢や感染症リスクの増加など新たな問題も浮上しました。
そこで、天然の餌を採れる環境が増えれば給餌場への過度の集中が減り、また、生息地分散にもつながるのでは?と2007年から冬期自然採食地の整備に取り組むことに。
15箇所を述べ200人以上で整備しました。整備を担った人たちは地主、首都圏の大学生、会社員、子供達などなど。
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具体的には冬に凍結しない水辺のやぶを取り除き、タンチョウが水辺に近づきやすくするのです。
現在の調査では、水辺の環境の違いや気象条件の違いによる影響を比較するにはデータは不十分。
また、実際にタンチョウが食べている餌の種類や量もわかっておらず、他の地域に応用できる自然採食地モデルの確立にはまだ課題も多く残されているそうです。また、整備後3年くらいでヤブが元どおりになってしまうこともあり、自然採食地の継続的な維持管理も必要なのです。
今後のタンチョウ保護に生息地の分散は必要不可欠。自然採食地の整備によってタンチョウが越冬できる環境を増やすことができるようノウハウをまとめていく必要があると原田氏。
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「鶴居村の場合は冬場の給餌はゼロには難しいと思います。新しい越冬地については給餌でつなぎとめるのではなく、タンチョウが選んでなんとか周辺でそういった場所が複数あってあまりに寒くて凍ってしまった場合には別のところに行くというような方法。仮に凍ったので給餌をやろうという考え方はやめた方が良いと思います。一度やっていしまうとタンチョウも頼ってしまいます。だから新しい場所では給餌は絶対にするべきではないと思う。僕の個人的意見ですが・・・」と原田氏。
人に慣れることによっての弊害を減らす、なくすためにも・・・自然採食地の問題は今後も取り組んでいかなければならないものなのでは?と感じました。
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※尚、写真は原田修氏からお借りしました。

標茶高校の実習

鶴居の伊藤タンチョウサンクチュアリでは標茶高校でタンチョウの授業を行っています。
標茶町では近年タンチョウの生息数が増えていて、地元の高校生に興味関心を深めてもらおうと企画されました。
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2年生の選択科目「自然ガイド」で年間70時間のうち4回の授業と実習を行いました。
まず授業ではタンチョウの生態などの紹介、食べ物について勉強。
それからタンチョウと人との関係を知るために、野外実習を行い、牧場で農家の方にお話しを聞いたり、牛の飼料デントコーン畑の刈跡で餌をとる数十羽のタンチョウを観察。その後は釧路市動物園で保護されたタンチョウを見学しました。そこでは人為的事故による被害などを獣医師から聞きました。
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そして、最終回では、実際にタンチョウサンクチュアリで観光客にガイド実習を実施。
授業で学んだこと、実習で感じたことを含め、タンチョウのことを自分たちの言葉で観光客に伝えたのです。
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「今まで身近すぎてあまり興味がなかったが、これからはタンチョウと人の関係をもっと調べてみたくなった」という感想も・・・。
「人に伝える楽しさもわかったみたい。これからも機会があったらボランティアをやってみたいという言葉はとても嬉しかった」と原田氏。
この企画、好評だったので継続することになったそうです。
タンチョウを通して環境や人との関わりも勉強できる。色々な人に関わってもらえると嬉しいですね。
※尚、写真は原田修氏からお借りしました。