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新しく生まれ変わる温根内ビジターセンターは?

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雨の中も工事をしていた温根内ビジターセンター。
この建物は来年、2017年の春を目処に新しく生まれ変わります。
旧ビジターセンターの3倍くらいの大きさになるそうです。
今の段階では、鶴居の特産品を物販・・という企画もあるそうです。
また、ボランティアの方の作業室、レクチャールームなどもできるそう。
観光客の方が湿原に関するDVDを見ることができるような形も考えていらっしゃるとか。
展示室自体も今までの2倍くらいの大きさになりそうです。
まだ詰めている状態なので、変更はあるかもしれません。
今まではどちらかというとインフォメーションセンター的な役割が大きかったと思うのですが、もっと
広がりが出て、何かをここでする拠点にもなりそう。
たくさんの観光客の方がいらしていますが、そこで藤原氏はどういった質問を受けることが多いのかを伺ってみました。
「タンチョウをどこで見ることができますか?」という質問が一番多いそうです。
木道で見ることができると思っている方が多い。そして冬にしか見ることができないと思っている方が多く、夏も運が良ければ見えるという答えにびっくりする方が多いと。
たまに餌を食べていたり、その姿を見ることができるのです。もちろん声が聞こえることも・・・
他にはお花の見どころなどを聞かれることも。
あとは「クマは出ないですか?」と聞かれることもあるそうです。
「実は年に1回、目撃情報があるくらいです」
ここで若山氏
「湿原の中にクマが飛び込んだという目撃情報は以前にあったんです。私は見てませんが。
食痕とか糞とか縄張りの爪痕とか探せば見つかりますよ。でも滅多にこちらの木道沿いには来ませんから。人も多いので、そういったところにはクマ寄ってきません。私も何千回とこの木道を歩いでいますが、ここでは目撃していませんね」
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地学の勉強をしていました。

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今年5月から温根内ビジターセンターにいらした藤原伸也氏。
神戸出身。高校時代に阪神淡路大震災を体験し、地学に興味を持ち始めました。
そこで北大へ進学。札幌で10年過ごされたそう。
北海道は火山がたくさんあるので、その研究を始めたそうです。その後就職で東京の防災コンサルタント関係の会社で火山防災に関するコンサルタント業務を主になさっていました。
そこで8年勤め、やりがいも感じていたそうですが、
もう少し自然のことに直接関わりたくなり、自然の美しさや素晴らしさをみんなに伝えるような仕事も良いなと思っていた時に温根内ビジターセンターの募集を見て、受かる前にすでに会社を辞めてしまったそう。
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藤原氏の視点から見た釧路湿原は・・・
釧路は自然は豊かとはいえ、火山も近くにある。
地形も複雑で面白い。
釧路湿原があるために動植物に目がいきがちだけど、
実は地質も面白いところと。
道南の樽前山の火山灰が実はここまで飛んできているという事実もあるのです。
屈斜路のカルデラの堆積物を見るのにも魅力的な場所とおっしゃっていました。
ずっと地学をやってきたので、生態学に関しては素人。
まずは動植物を勉強して、お客さんの質問に答えられるようにしたいとも。その後は、釧路の自然をわかりやすく伝えるためにご自身ができることを探していきたいそうです。

「札幌に10年?ではここは30年だな・・・」と新庄氏に言われ、「そのつもりです」と応えていた藤原氏でした。

木道の花たちは・・・

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雨の中木道を歩く人がいるのかしら?と思っていたのですが・・・
数名の方が何組か温根内ビジターセンターにいらした後、木道に向かって出かける姿を見かけました。
私も新庄氏と出かけましたが、青々としてまだ夏の名残を感じます。
通常はお盆を過ぎると急に寒くなる釧路。でも今年は違います。
植物たちもトリカブトやサワギキョウなどの秋の花はいつもよりも少なめ。
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ビンクの可愛い花はフリフネソウ。ユニークな形をしています。
以前から気になっていたことを新庄氏にお聞きしました。
「どうして秋の花の色は紫色のものが多いの?」
そのような研究をしている方もいらっしゃるそうで、まずは紫外線の量の違いが関係するのでは?という説や日照時間が短くなることに関係するのでは?という説があるとか・・・
今年は気温が高く、雨が多いのは植物たちにとっては嬉しいことなのでしょうか?
日本全体に西日本の海水温度が上がっている。暖かいところの海水が北に上がってきているそう。
暖かい海の影響を陸が受け始めているということみたいです。
これは世界的な傾向なので、これからも続くかもしれないと言っている研究者の方もいらっしゃるそう。
地球規模の問題なのかもしれません。
釧路らしい冷涼な気温が変わると釧路湿原の植生などにも変化が出てくるかもしれません。
長いスパンで調査をしていなければなりませんが、少しずつ釧路湿原を取り巻く環境は変わっているのを実感する木道散策でした。

湿原の真の姿

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今回は8月22日(月)台風9号が来る前の湿原に出かけました。
温根内ビジターセンターに以前いらっしゃって現在は鳥獣保護区の監視をなさっている若山氏の車に同乗させていただきました。
最初の写真は温根内の堤防、道路側です。通常は鍵がかかっているところを開けていただき、入ったすぐのところです。普段は小さな川みたいな流れがあるところですが、ものすごい水量なのが見てとれます。
もう少し進んだところで、道路の左右にあらゆるところに沼みたいな池みたいな水たまりが見えました。
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実は普段はヨシやスゲがそよそよしている場所。水はないところです。そこが水浸しになっているのです。あちこちに見えます。
今度は赤沼に。
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いつもの赤沼よりも大きく見えます。若山氏も普段の2倍くらいの面積に見えるとおっしゃっていました。
今年は気温が高く降水量も多いので、いつもと違った景色が見えました。
実は水浸しになっていないところはミズゴケ湿原なのです。ミズゴケは以前触ったことがあるのですが、まるでスポンジみたい。ここで雨水を吸い取り、自然に地下に流れていきます。
だからミズゴケ湿原のところは通常と変わらない様子に見えるのです。
釧路湿原は天然の遊水池。自然に洪水を調節するダムの役割をしているということが一目でわかりました。

S字カーブが待っている

塘路湖からスタートしたカヌー旅?
到着は細岡のカヌーステーション。
その前にとても急なS字カーブが待っています。
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この写真でわかりますか?
左の写真がこれから向かう川。
右の写真がこれまで来た川とこれから向かう川が両方写っています。
「やがて切れるね・・・S字の一部が三日月湖になるんだよ。」
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収録を終えたところで・・出会ったのがタンチョウ。
こちらも親子、家族連れでした。
カヌーに乗っているためか、あまり警戒している雰囲気はありません。
おそらく太古から変わらず繰り返されてきた風景なのでしょう。
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こちらの写真はカラスがカモの親子にちょっかいを出しているものです。
気になったので、その場所に戻ったのですが、カラスはなかなかその場を離れず・・・
「早く川に入って」と新庄氏と小さな声で叫んでいました。
やっと川に入ってくれましたが、ずっとカラスは見ていて、さらに3羽位いたので、
おそらくまたちょっかいを出すのでは?という不安を少々もちつつ、そこをあとにしました。
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何度も下っている釧路川。毎回違った感じがします。おそらく川の流れも変わっているのでしょう。
釧路川は川が自由に流れをかえることができる懐の深さがあります。
自然の変化に任せてかえることができる自由さがあるのです。それだけ自然が豊かな証拠ですね。
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イソシギが飛んでいきました。海が近づいてきているのですね・・・